優衣 – 狩猟の始まり

    優衣 – 狩猟の始まり

    【悠斗】(……ここは諦めて、他の学校にしようかな?)

    そう思って、今の彼の家であるトラックに戻ろうかと考えていたときだった。

    【悠斗】「――――ん?」

    悠斗の視線が、ひとりの少女を捉えていた。
    たくさんの傘たちの群れの中で、
    ひときわ目立つ女の子――――。

    【悠斗】(なんだ、ちゃんといるじゃないか……)

    彼女を見つけた瞬間、
    思わず悠斗は笑みをこぼしていた。

    さらりとした髪は優しく繊細で、
    その瞳はとても穏やかで澄んでいた。

    細い指先が傘を握り締め、
    革靴で雨を踏みしめながら歩いている。

    制服を通しても分かる豊かな胸の膨らみに、
    スカートから覗くまぶしいほどの白い太股。

    完熟した大人ではないが、未成熟な子供でもない。

    他の子たちと同じ制服姿なのに、
    その少女は悠斗を引き寄せる魅力を放っていた。